★超富裕層は「家訓」を大切にしている
さて、前回に引き続き、
「100億円相続事典」を
読んでの私の感想や意見についてお話しします。
100億円相続事典 ~1億円との徹底比較で見えてくる違い~www.amazon.co.jp
1,980円(2025年07月12日 19:04時点 詳しくはこちら)
今回は「か」のキーワードで
「家訓」についてです。
相続の話なのに
なぜに「家訓」の話、なんて思いますよね。
この本によりますと、
100億円以上の超富裕層のご家庭では、
多くの場合、
今も「家訓」が存在しているようなんです。

対して、
1億円以上の富裕層では、
ほとんどの「家訓」はないとのこと。
現代の日本において、
多くの家庭では
見られなくなった、この「家訓」。
少なくても、私の人生の中で、
「家訓」をもつご家庭との
お付き合いはありませんでした。
おそらく、これからもないでしょう。
では、なぜ100億円以上の資産をもつ
超富裕層は「家訓」を大切にしているのでしょうか。
★徳川家、三井家の家訓
まず、その前に、
そもそも「家訓」とは何なのかの確認からしましょう。
私のイメージでは、
「家訓」とは、武士や商家における、
その家の掟や志のようなもので、
昭和初期くらいまで存在した
遺物のようなもの。
私にとって、そんな感じです。
たとえば、
徳川家康が残した、
「人の一生は
 重荷を負うて遠き道を行くがごとし。
 
 いそぐべからず
 不自由を常とおもへば不足なし、、、」
で始まる「遺訓」も
徳川家の「家訓」といっていいでしょう。

また、三井家の家訓も有名です。
一部を紹介します。
一、毎年の収入の一定額を積立金とし、
 その残りを同族各家に定率に応じて配分する。
一、人は終生働かねばならぬ。
 理由なくして隠居し、安逸を食ってはならぬ。
徳川家の家訓が、
生き方を説いているのに対して、
三井家の家訓は、
財産分与のルールまで示しています。
★家訓という見えない「設計図」
最初の問いに戻りますが、
超富裕層では、
なぜ「家訓」が大切にされているのでしょうか。
限りなく私の
独自の分析にて、私見を述べさせてもらいます。
まず、家訓があることで、
永続的な「資産形成」につながるからです。
たとえ巨額な資産があっても、
資産を「守り、育てる」
ルールが徹底されていなければ、
子や孫の代で、
資産は簡単に底を突いていくでしょう。
先代の成功哲学や
生き方の指針があれば、
財産が引き継がれ、さらに増やしていける確率が高くなります。
二つ目が「教育」です。
「社長の息子はバカ息子」
などとよく言われるように、
先代が財を成しても、
出来の悪い後継者が見栄や浪費に走ってしまい、
財産を食いつぶしていく
パターンはよくあることでしょう。

後継者の教育に失敗すれば、
二代であっという間に財産はなくなります。
幼いころから、「家訓」に触れ、
先代や創業者が、どのような苦労をし、
事業を成功に導き、財を成したのか。
そして、一族の繁栄を願い、
どのような決断、判断をしてきたのか。
「家訓」を通して、
その思いを伝えていくことで、
「バカ息子」の
育つリスクを回避できる。
そういうことなのではないかと
私はそう思っています。
資産形成、事業承継、
そして子どもの教育という三位一体の要素が、
家訓という見えない
「設計図」によって支えられている。
そういうことなのでしょう。
★「家訓」と伝統校との共通点
たとえば、学校にも
「教育目標」や「経営方針」があり、
学校によっては、
それが「伝統」といった形で受け継がれています。
いわゆる「伝統校」ですよ。

私が見る限り、
学校に、その「伝統」が根付いていて、
それが「風土」というレベルまで
昇華している学校においては、
子どもが育っているだけでなく、
職員が育ち、地域も育っています。
そう考えると、
100億円の超富裕層だけでなく、
私たちのような
一般の家庭においても
「家訓」があった方がいいと思いませんか。
そうはいっても、
「家訓」をどうつくればいいか
迷いますよね。
それで、すぐにネットでネタ探しをすると、
どうも、鹿児島県では、
地域にって
「一家庭一家訓」という取組をしているようです。
家訓を作る宿題を出している学校もあります。
また、「モットー」というサイトでは、
家訓を作るサポートをしてくれて、
作った家訓を、
そのサイトに掲載し、残すことができます。
モットー|あなたの家の家訓を残す家訓集サイト無料で始められる「モットー」。メールアドレスを公開せずにあなたの家の家訓を残すことができるサイトです。あなたの家の家訓をみfamily-rule.com
さらに、
一般社団法人日本家訓検定協会では、
家訓マイスター検定講座や
家訓アドバイザー資格講座などを提供していて、
ご自分の家庭の家訓づくりだけでなく、
他の家庭への家訓作りの
アドバイスやサポートが可能になる力を育成しています。
家訓検定®️一般社団法人日本家訓検定協会〜家訓マイスター検定講座・家訓アドバイザー資格講座kakun.org
今の時代でも
「家訓」を大事にされている方々がいることがわかりました。
ということで、
今回は「家訓」についてのお話しでした。
資産形成を進め、
子や孫まで幸せであるために、
「家訓」づくり、
してみたくなりませんか。
次回も、この本から
超富裕層の方々の考え方について、
いくつか取り上げてご紹介したいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
よろしければ下記のサイトもご覧ください。
●無料メルマガ登録:https://my142p.com/p/r/A78JnRVw
●note:https://note.com/rosy_stork651/
●音声配信stand.fm:https://stand.fm/channels/66bc4832dc616cb3f4a66474
●X(旧Twitter):https://x.com/gracia4041
●Instagram:https://www.instagram.com/gracia_okane/
.png)

