★山本五十六とは

さて今回は、経営の極意についてお話しします。

学級経営をしていて、
子どもたちはどうして
担任の思いをわかってくれないのか。

学校経営をしていて、
どうして職員は
管理職の意をくんで動いてくれないのか。

そんなことに悩んだりしませんか。

そこで、今回はあの山本五十六さんの
言葉をもとに、
「思いが伝わる」「人が動く」ことについて考えてみます。

その前にまず、
山本五十六さんって
どんな人なのかについてお話ししておきます。

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山本五十六は、1884年に生まれ、
海軍兵学校を卒業後、
アメリカ留学を経験しました。

日米開戦に反対するも、
太平洋戦争開戦時は
連合艦隊司令長官として真珠湾攻撃を指揮。

ミッドウェー海戦での敗北後も、
最前線で指揮を執り続けました。

しかし、1943年、
ソロモン諸島上空で米軍機に撃墜され戦死。

その生涯は、時代の波に翻弄されながらも、
戦略家としての信念を貫いたものでした。

★山本五十六が愛された理由

当時の書物や報道から、
山本五十六さんが、
多くの部下から慕われ、国民から愛されたことが伝わってきます。

その理由は、その卓越したリーダーシップと
人間性にあったと言われています。

たとえば、部下に対しては、
階級問わず分け隔てなく接するだけなく、

部下の意見に傾聴し、
個々の能力を高く評価してくれたといいます。

また、厳しい状況にあっても、
常に冷静沈着で、
自らが責任を負う姿勢が実に格好良かったとのこと。

部下のみならず全国民が憧れたのもわかります。

とくに、彼の直属の部下たちは、
単なる上官としての尊敬を超えた、
強い信頼と愛情を抱くようになったと言われていて、

「この人(山本長官)のためなら死ねる」
といった言葉が出るほど、
彼に心酔する部下が多く存在したというのです。

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たとえば、当時の航空機は事故が多く、
訓練中に多くの若者が命を落とすこともあったといいます。

そのたびに、山本五十六さんは、
食事ができないほどに悲しみ、
涙を流し、部下の無念を悼んだと言われています。

この話を聞くと、
だれでも山本五十六さんのために
死ねると思っちゃいますよね。

★やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ

あの昭和の戦時下において、
おそらく捨て駒のように、
自分の部下たちを扱っていた軍人の中において、

なぜに、山本五十六さんだけが、
このような精神をもっていたのでしょうか。

当時の日本の軍隊は、精神論が先行し、
兵器の優劣や物量、
そして個人の命の価値を軽視しがちでしたが、

山本五十六さんは、
アメリカ駐在や留学を通じて、
合理的な思考と人間尊重の価値観を学んでおり、

部下を単なる命令遂行の道具ではなく、
最大限の能力を発揮させるために、

大切にすべき存在と捉え、
愛情と信頼を持って接したのだと言われています。

山本五十六さんが言った言葉として、
次の言葉が有名です。

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歴史学者の中には、
山本五十六さんが言った言葉だと
断定できない、との見解もあるらしいのですが、

それでも、これらの言葉が、
山本五十六の口から発せられたとしても、
まったく違和感を感じません。

それくらい、この言葉は
山本五十六さんの人に対する
尊厳と愛情を表しています。

★行動心理学的に見た山本五十六の言葉

さて、ここまで、
長々と山本五十六さんについて、
そして、山本五十六さんの言葉をご紹介してきたのは、

山本五十六さんの生き方と、
これらの言葉は、解析すると
かなり合理的で科学的てあることを知ってもらい、

学校経営、学級経営、
教科経営に活かしてもらいたいからです。

たとえば、

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ。」

この言葉は、アルバート・バンデューラの
社会的学習理論における
「モデリング(模倣学習)」に相当します。

人は他者の行動を観察し、
模倣することで新しいスキルや知識を習得します。

ですので、
教師には、たくさん「いい授業」を見てもらい、

その授業を模倣し、チャレンジし、
そこに、管理職からの
ポジティブ・フィードバックがあることで、

教師はその行動を繰り返そうとします。

あと、

「やっている、姿を感謝で見守って、信頼せねば、人は実らず。」(信頼関係の構築と持続的成長)

これは、教師が児童に期待すると、
児童の成績が向上する
「ピグマリオン効果」が当てはまります。

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いかがでしょうか。

私は今も事あるごとに、
この山本五十六さんの言葉を反芻しています。

そのたびに、
私も山本五十六さんのためなら死ねる、
なんて気持ちになるから不思議です(笑)。

この山本五十六さんの言葉を
どのように学校経営、学級経営に
応用するかについては詳しくお話しできませんでしたが、

おそらくその価値については
理解いただけたのではないかと考えています。

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