★リスキリングは「資格集め」ではない
2040年問題についてのシリーズです。
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今回は、副業とリスキリングについてお話します。
リスキリングというと、
「資格を取る」
「パソコンのスキルを身につける」
といったイメージを持つ人もいるでしょう。
もちろん、それも一つの方法です。
しかし、本質はそこではありません。
2040年に向けたリスキリングは、
「これからの社会で価値を持つ能力を身につること」
です。
例えば、営業職なら、営業+データ分析。
教員なら、教育+ICT。
管理職なら、マネジメント+コーチング。
経理なら、経理+デジタル化。
介護職なら、介護+テクノロジー。
このように、
「これまでの経験+新しい時代に必要とされる能力」
を組み合わせることが重要になります。
これまで積み上げてきた経験に、新しい能力を掛け合わせる。
これが、これからのキャリア形成、リスキリングの基本になるでしょう。
もちろん、ゼロから新たな分野に挑戦することもいいでしょう。
その場合も、新たな時代に必要となる能力を意識したリスキリングを進めていっていただきたいと思います。
ここまで聞いて、自分にできるのかと不安になっている方もいると思います。
でも大丈夫です。
なぜなら、私たちは、これまでもリスキリングを繰り返してきているからです。
例えば、スマートフォンやタブレットを授業・日常業務に取り入れてきました。
また、紙の書類や帳簿から、会計ソフト・Web申請などのデジタル手続きへ移行しました。
コロナ禍を経て、対面での会議や集会を、オンラインに切り替えたりもしてきました。
これまでの経験に新しいツールやスキルを少しずつ足し合わせて、新たなスキルを磨いてきたのです。
2040年に向けて意識すべきことは、未来を見据えて、主体性をもったリスキリングに取り組むことです。
★副業は「お金を稼ぐ」だけではない
キャリア形成において、もう一つ取り組んでもらいたいのが
「副業」
です。
副業というと、
「本業以外にお金を稼ぐこと」
と考える人が多いでしょう。
もちろん、それも大きな目的です。
しかし、副業にはもう一つ重要な意味があります。
それは、
「自分の市場価値を確認すること」
です。
会社や組織の中では評価されているし、必要とされている。
しかし、組織の外ではどうでしょうか。
自分が長年培ってきた技術を、他の場所でも生かせるでしょうか。
自分の経験やスキルに、お金を払ってくれる人はいるでしょうか。
自分の知識を必要としている人はいるでしょうか。
副業に挑戦することで、こうしたことが見えてきます。
または、
「自分にはこんなことができたのか」
という意外な発見があるかもしれません。
つまり副業は、
「現在の収入を増やす手段」
であると同時に、
「未来のキャリアを試す場」
「リスキリングへのモチベーションを高める手段」
でもあるのです。

★年代によって異なるリスキリングへの取組
ただし、リスキリングへの取り組み方も、年代によって変わってきます。
まず、30代と60代では、2040年時点での年齢が違います。
そうなると、目指すべきキャリアも違ってくるはずです。
例えば、30代であれば2040年には40代、あるいは50歳前後です。
まだまだ現役世代の中心です。
だからこそ、30代のリスキリングでは、今の仕事が起点になるはずです。
今の仕事に関連する新しいスキルを身につけること。
例えば、デジタルやAIを使いこなせるようになる。
語学やマネジメントなど、専門性を一段高める。
そして、できれば本業以外でも通用する能力を身につけておく。
30代は、いわば「ゼロからの出発」の時期です。
40代、50代を乗り切っていくための基礎固めの時期です。
一方、40代になると少し考え方が変わります。
2040年には50代後半、または60代です。
40代は、これまで培ってきた経験が大きな財産になっています。
そこで、
「これまでの経験×新しいスキル」
という組み合わせを考えてみるのです。
例えば、営業経験のある人がマーケティングやデータ分析を学ぶ。
管理職経験のある人がコーチングやキャリア支援を学ぶ。
教員経験のある人がICTやオンライン教育を学ぶ。
このように、これまでの経験に新しい能力を掛け合わせ、一段高いレベルのスキルを身に着ける発想が重要になるでしょう。
そして50代は、60歳以降、または定年後も働き続けられるよう、具体的な行動目標を設定しなくてはいけません。
再雇用で働くのか。
別の会社へ転職するのか。
個人事業を始めるのか。
あるいは、副業を本業へ発展させるのか。
選択肢はいろいろありますが、2040年に向けた具体的な計画を立てておく必要があります。
そして60代。
2040年には70代になっています。
人生100年時代においては、まだまだ先があるのです。
かといって、現役時代のように働くというわけにはいきません。
少し肩の力を抜きながら、今まで積み上げてきた資産とスキルを生かしながら、無理のない働き方を目指すべきでしょう。
ということで、
30代は「未来のための能力」をつくる。
40代は「経験と新しい能力」を掛け合わせる。
50代は「60代以降の仕事」を準備する。
60代は「持続可能な働き方」を模索する。
このように、年代によってリスキリングの目標は変わってきます。
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