★リーダーシップレバレッジとは

まず、「リーダーシップレバレッジ」という言葉について確認しておきます。

この言葉は、私が考えた造語です。

一般的に使われている言葉ではありません。

どういう意味で使っているかといいますと。

レバレッジは日本語に訳すれば「てこ」ですよね。

小さな力で、大きなものを動かす物理的な作用のこと。

リーダーシップという力を利用し、教師の力を大きく伸ばす方法という意味でとらえていただければと思います。

「リーダーシップレバレッジ」は、「当事者意識をもって仕事をする」という意味と同義語だと思ってください。

ここでまた、「当事者意識」って、わかりそうでよくわからないと言われそうです。

「当事者意識」とは、英語では「commitment」「sense of ownership」と訳されます。

「オーナーシップ」とあるように、会社の社長や学校でいうと校長先生です。

その方々と同じ意識で、仕事に向き合うということです。

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★リーダーシップレバレッジを意識している教師の特徴

「世界の先人たちに学ぶ 次世代リーダー脳 」山元 賢治 (著)

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この本によりますと、スティーブ・ジョブズは会議の冒頭で、その会議に必要ないと判断した参加者を退場させていたのだそうです。

つまり、当事者意識をもち、主体的に参加できる人だけを選別していたということなのです。

これはかなり厳しい対応ですが、当事者意識とはそれほど大事な意識なのです。

では、この意識を学校という職場に置き換えて考えてみます。

学校においては、どのような人が「リーダーシップレバレッジ」、「当事者意識」をもって仕事をしているのか、その特徴を3つ挙げておきます。

特徴1

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多くは、提案に対して「それは難しい」「こんなデメリットがある」など、提案されたことに対して、やらない方向で議論を進めます。

特徴2

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当事者意識のない方は、「ここの学校では」といった、部外者的な表現をします。

特徴3

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これほどの高い意識で仕事をしている人は、なかなかいませんが、校内に一人、または二人くらいはいます。

管理職に頼られている方々です。

この3つの意識に近づけられるなら、あなたの教師としての力量は爆速で進化します。

★「リーダーシップレバレッジ」はむずかしくない

こんなことを言うと、「自分には、こんなレベルの高い意識は一生もてません」とか。

「そもそも私にはリーダーシップの素養はありません。私にはムリ!

なんておっしゃる方がいます。

大丈夫です。

「リーダーシップ」や「当事者意識」は、だれでももつことができます。

多くの方は、「リーダーシップ」「当事者意識」について、組織の先頭に立ってメンバーを鼓舞し、組織を引っ張っていく人、といったステレオタイプをイメージしていると思います。

そのようなリーダーシップもあることは否定しません。

しかし、ここでいう「リーダーシップ」「当事者意識」は、もっと静かで穏やかなものです。

たとえば、みんなが避けたがる校務分掌でも、校長先生からお願いされたなら「私なりにがんばります」と前向きに引き受けるとか。

あるいは、研究主任が研究授業の授業者探しに困っていたとしたら、授業者を引き受け研究主任の手助けをする。

保護者対応などで苦労している職員がいれば、一緒に考えてあげたり、必要に応じて一緒に対応するなどです。

つまり、自分のことだけでなく、同僚や組織全体のことを考え行動できる人は、みんなリーダーシップを発揮しているといえるのです。

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★なぜ「リーダーシップ」「当事者意識」が教師の力量を高めるのか

教師としての力量を高めることと、「リーダーシップ」「当事者意識」を高めることの間に、どのような関連があるのかということですが。

結論から言いますと、重要な役割を任せられるようになり、その役割があなたを成長させるということです。

前出の「世界の先人たちに学ぶ 次世代リーダー脳 」山元 賢治 (著)にも、以下のようなことが書かれています。

「リーダーシップ」「当事者意識」が高まると、

◆あなたに対する管理職や職員からの信頼度が高まります。

◆組織の中で、あなたの存在感が大きくなってきます。

◆そうすると、重要なポジションを任せられるようになります。

◆そして、あなた自身がその役割、役職に見合った力をもった人になろうとします。

つまり、周りの期待に応えようと努力することが、結果的に教師としての力も高めていくのです。

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私も、学年主任、研究主任、生徒指導、教務主任といった重要なポジションを経験しました。

また、自治体の指導主事、管理職といった貴重な経験もさせてもらいました。

こうした役職を経験できたことで得られた学びは、教師人生に大きな影響をもたらしたことは言うまでもありません。

これが「リーダーシップレバレッジ」です。

傍観者は伸びません。どんな仕事でも、当事者になることが肝心です。

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