★自分の人生を主体的に生きる
今回のお話は、将来、子どもたちや周りの方に迷惑をかけないように、自分が老人ホームに入るとしたら、それはどのようなタイミングか。
そして、そのために必要な資金はどれくらいなのか。
また、入っておくべき民間の介護保険があるのかどうかについてお話しします。
まず、前提として、老人ホームに入るタイミングを自分で決めておくこと。
そしてその基準を明確にしておくこと。
このことが大事です。
ご自分の老後について、他人任せにしてはいけません。
もちろん、家族や親せき、関係機関に頼らなければならない状況になることもあるでしょう。
しかし、基本的にはその道筋を自分で、そして前もって具体的に決めておく必要があるのです。
それが自分の人生を主体的に生きるということです。

そんなお話をします。
おそらく、この記事を興味深く読んでくださるのは、若くても50代の方。
または、60代以上の方でしょう。
ただ、資産形成ともからんできますので、私としては若い世代にも読んでもらいたい内容だと思っています。
★老人ホームに入るタイミングは「要介護1」
ということで、まず、老人ホームに入るタイミングです。
結論から言いますと、
老人ホームに入ることを考えるタイミングは、
「要介護1」になったときです。
では、要介護1がどのような状態か。
「要介護1」とは、日常生活の動作を行う
能力が低下し、部分的に介護を必要とする状態です。
「要介護」の5段階の中では一番軽度にあたります。
しかし、厚生労働省などによると、要介護1について、以下のような状態が挙げられています。
・立ち上がる際や歩行が不安定
・排泄や入浴などで一部介助が必要
・理解力の低下や、問題行動がみられる
どうでしょうか。
要介護5段階の中で一番軽度であるとはいえ、予想以上にきびしい状況だと思いませんか。
どなたか支援できる人が同居していなければ心配な状況ですよね。
私なら、この時点で迷わず老人ホームに入ります。
住み慣れた家で最期まで過ごしたいという気持ちは、わからないではありません。
しかし、だれかの助けを借りなければ生活できないのですから、その時点で、ホームに入る決断をするべきです。
症状が重くなってからでは遅いのです。
自分で判断できる段階で決断することがベストだと思います。
ちなみに、その一つ上の段階、「要介護2」の状況は以下の通りです。
・買い物や簡単な調理、爪切りなどの身の回りのこと全般に何らかの介助が必要
・起き上がりや歩行が自力ではできない
・排泄や入浴で一部、もしくは全般的に介助が必要
・問題行動、理解低下がみられる
起き上がりや歩行、排せつや入浴が自力では難しい。

ここまでくると、もう自力で生活できる状況ではないと思いませんか。
となると、やはり要介護1の前後でホームへの入居を判断すべきであるというのが私の考えです。
★何歳で入居すると想定するのか
あと、何歳で入居を想定するかです。
もちろん、そんなことわかるはずもありませんし、個々で違うはずです。
しかし、ある程度、年齢を想定しておかないと必要な資金の算定ができませんので、とりあえず何かを基準に一般的な想定をしておきます。
まず、健康寿命をもとに考えてみましょう。
日本人の健康寿命の平均は、2023年の時点で男性が72.6歳、女性が75.5歳で、男女ともに世界第1位です。
私はこの健康寿命も、今後さらに伸びていくと考えています。
さらに、このブログを読んでいただいている方は、体力づくりも継続してくださっていることを想定して、健康寿命を90歳としておきます。

人生100年時代ということを考えると、90歳で老人ホームに入る場合、100歳まで10年あります。
では、10年間老人ホームに入居していることを想定して、その費用を算定するかです。
厚生労働省によると、特養(特別養護老人ホーム)の平均入所期間は約3. 2年、住宅型有料老人ホームは約1. 9年と算出しています。
なので、老人ホームに入居したのちの寿命は、最長で5年くらいとして算段しておいていいのではと考えます。
★老人ホーム費用「3,000万円」?
では、こうした想定の下、老人ホームに入所すると、どれくらいの資金が必要なのか算定してみましょう。
要介護1になると、介護老人保健施設や介護医療院、介護付き有料老人ホーム、住宅型有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅(サ高住)などの老人ホームに入居できます。
公的な施設の中で最も代表的な特別養護老人ホーム(特養)なら、入居費用も安く済むのですが、残念ながら要介護1での入居は非常に困難です。
ですので、ここでは、一番高額の「介護付き有料老人ホーム」で算定してみます。

「介護付き有料老人ホーム」は、介護スタッフが24時間配置されている施設で、月額利用料の相場が15〜30万円程度です。
月額利用料のほかに入居一時金も必要です。
施設により、100万円から1億と開きが大きすぎて、相場を一概に想定することが難しいので、とりあえず1,000万円としておきます。
30万円×12か月×5年=1,800万円となります。
入居一時金1,000万円+1,800万円=2,800万円
約3,000万円と算出できます。

「3千万円なんて、用意できるわけないじゃないですか!」
そんな絶叫に似た声が聞こえてきそうです。
★3,000万円をいかに捻出するか
では、3,000万円もの大金をどのようにすれば捻出できるのかです。
まずおすすめするのは「退職金の運用」です。
会社員、公務員、教職員ならで、それなりの退職金が支払われるはずです。
例えば、退職金が2,000万円あったとして、そのうちの1,800万円を5年かけてNISAの投資信託で積み立てます。
そうすると65歳から90歳までの残り25年間、4%で運用できたとしますと、約 5,191万円になります。
老人ホームへの入居に係る必要額は3,000万円ですので、十分な資金が確保できます。
それどころか、元本の2,000万円は余裕資金として定期的に崩して使うことも可能です。
これなら高額の有料老人ホームであっても賄えます。
ですので、できるだけ退職金には手を付けず、運用をしておいてほしいと思うのです。
あと、民間の介護保険に入るという選択肢もあります。
介護保険にもいろいろありますので一概には言えませんが、一般的な目安として概算してみます。
例えば、要介護1になった場合、一時金100万円、月額10万円が支給される介護保険を想定してみます。
その場合、終身保険(生涯払い続ける)の場合だと、月額の保険料は約 12,000円 ~ 18,000円くらいでしょう。
掛け捨ての保険なら、月額の保険料はもっと安くなります。
ただし、これでは、老人ホームに入居するための費用としてはおそらく不足します。
NISAの積み立てだけに集中した方がいいとも言えます。
★リスクヘッジとしての「NISAと介護保険の両建て」
ということで、介護1になった際の、老人ホームへの入居費用確保については、まずはNISAを活用した運用が必須です。
しかし、人生何が起こるかわかりません。
例えば、90歳で入居という想定がはずれて、80歳で要介護1になってしまったという場合にはどうなるでしょうか。
先ほどの運用条件で試算すると、NISAの資産評価額は80歳時点で約 3,243万円になっています。
入居期間にもよりますが、有料老人ホームに80歳から10年以上の入居となると、足りなくなるおそれがあります。
ですので、80歳を入居想定年齢にした場合は、NISAで積み立てていた額だけでは心許ないかもしれません。
その場合、先ほどの介護保険に加入していると、月額10万円ほどの支給がありますので、老人ホーム入居費用の心配はなくなります。
つまり、NISAの積み立てと、介護保険の両建てでリスクヘッジするのです。
★まとめ
まとめます。
・老人ホームに入ることを考えるタイミングは、「要介護1」になったとき
・老人ホームへの入居の想定年齢は90歳
・入居期間は5年
・必要経費は総額3,000万円
・費用の捻出方法はNISAでの退職金運用
・必要に応じて介護保険を検討する
こういった感じです。
限りなく私の個人的な見解であることを前提に、参考程度に考えていただければ幸いです。
最後に、できるだけ「要介護1」になる年齢を延ばせるよう、健康管理、体力づくりを早いうちから始めておくことが重要であることを申し添えておきます。
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