★保険を解約したいができない心理
私は、「保険の見直し」をするべきという話を定期的にしています。
そして、不要だと考える保険がある場合、早めに解約したほうがいいというお話をしています。
しかし、解約となると、そこにはなかなか難しい壁があります。
今回はそのことについてお話しします。
保険の見直しについて相談した結果、「では保険を解約しましょう」という段になったとしましょう。
その場合、半数くらいの方々が、
「そうは言ってもね」
「どうしよう」
とか言って躊躇しだします。
その保険はもう必要ない。
または、そもそも必要なかった。
そこに投下している保険料を投資に向けるべき。
そう納得しているにもかかわらずです。
躊躇する理由は以下の2つです。
◆損失を受け入れられない
◆付き合いで加入しているから
★損失を受け入れるには
まず、損失についての考えです。
定期保険の場合は、保険加入時から一定期間を保障する掛け捨て型の死亡保険なので、満期を迎えた後に解約すればいいともいえます。
しかし、満期になるまで月々の保険料を払い続けるかどうかについて、悩むところです。
こういったタイプの保険の場合、解約する時期について悩むことはあっても、解約するかどうかについてそれほど悩むことはないでしょう。
これが、年金保険や終身保険など貯蓄タイプの保険の場合には、解約の時期によっては、解約返戻金が元本割れしてしまうケースもあるため、解約に踏み切れない方もいます。
その気持ちはわかります。

その場合、保険を解約せずに「払い済み」という方法で、以後の保険料の払い込みだけを中止する。
そして、契約は継続するということも可能です。
(もちろん従前の契約の保険金より少なくなりますが)
しかし、保険を解約し、できれば解約払戻金を投資に回したいところです。
説得力に欠けた説明になってしまっていますが、「両学長 リベラルアーツ大学」というYouTubeがわかりやすいと評判ですので、そちらの視聴をおすすめします。
宣伝になってしまいますが、拙著もおすすめです。
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★保険の解約は法的に守られている
保険の解約に躊躇する2つ目の理由として、「お付き合いで加入しているから」というところですが、
親戚、友人、知り合いの保険員とのお付き合いを通して加入した生命保険の場合、解約したいとしても気を使います。
黙って解約をして、バレたら気まずい思いをするのではとか、人間関係が壊れてしまうのではと心配しますよね。
ならば、担当に知られないように解約できないか考える方もいるかもしれません。
結論から言いますと、担当に知られずに解約をすることは事実上不可能です。
そして、おすすめの方法もありません。
親戚、友人、知り合いの保険営業者を通して加入してしまった場合、担当者が納得できる解約理由を伝えるしかありません。
「担当者が納得?」
なぜそこまで気を使う必要があるのか。
そう思いますよね。
私もそう思います(笑)。

そうは言っても、保険の解約は一瞬ですが人間関係は永遠に続きます。
ぎくしゃくしながら、気を使いながら今後のお付き合いをするのは気が重いのです。
保険の解約に、なぜここまで気を使ってしまうのかということです。
それは、保険の担当者が解約を引き止めるであろうことを、なぜかみんな知っているからです。
しかも、けっこう必死に引き止めます。
それが、友人であっても、親戚であってもです。
本来、保険解約を引き止めることは「保険法」に違反する行為です。
保険契約者は、いつでも保険契約を解除できるのです。(保険法:54条、83条)
それでも、実際に解約を申し出ると、100%引き止めてきます。
では、相手が知人であれ、親戚であれ、必死に解約を止めようとするのはなぜなのでしょうか。
★それでも解約を引き止めてくる理由
保険の営業担当者が、「解約したい」と聞くと、考えなおすよう必死に説得してくる理由は、業績評価に影響するからです。
保険契約は本来、長期にわたって継続することを前提とした契約のため、契約が解約されると、営業担当者の報酬や営業成績に影響がでるのです。
たとえば、成果報酬やボーナスの返還、人事評価へのマイナスなどです。
それを避けるために、解約を引き止めようとするとのことです。
(会社によってルールは違うらしいのですが、詳しくはわかりません)

そうであるならば、後々までお付き合いする友人や親戚を保険営業の対象にすべきではない。
たとえ、「保険に入りたい」とお願いされたとしても、別の担当者を紹介するなどの配慮をすればいいのに。
こう思われる方もいるかもしれません。
しかし、保険の営業担当の方々のノルマは、私たちが思っている以上にきついのです。
そんな配慮をしていたら、そもそも仕事が続けられないのです。
保険営業の給料は、基本的に「基本給+歩合制(成果報酬型)」です。
(会社によっては「完全歩合制」や「固定給」を採用している場合もあり、インセンティブの仕組みも異なるようです)
営業成績が上がれば、基本給にプラスされるインセンティブの支給額も多くなります。※出典元:厚生労働省運営
保険営業は、このような厳しいノルマが課せられることや精神的な負担があり、知人や親戚だからなどと言っていられない現状があるのです。
★ベストな対応策なし
どのような方法で解約しても、解約したことは遅かれ早かれ契約担当者の方に伝わります。
なので、バレずに解約することは残念ながらできません。
ということで、知人、親戚の保険担当者と契約した場合、一番良い方法は、
正直に本当の解約理由を伝えることです。
それしかないとも言えます。
申し訳ありません。
ベストな解決策はお伝えできません。
言えることは、たとえ保険に入りたいとしても、知人や親戚の保険担当者を通しての契約はさけること。

もし、知人や親戚の保険担当者を通して加入した場合は、がまんして継続するか、その後の良好な関係をあきらめて解約するかのどちらかです。
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