★「2040年問題」に向けてどのような準備をすべきなのか

前回は、2040年の日本で起こる可能性のある変化について見てきました。

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高齢者が増える。

働く人が減る。

医療や介護の担い手が不足する。

物流や交通を支える人も不足する。

社会保障を支える現役世代も減っていく。

こうした変化が、2040年に向けてじわりじわりと進んでいきます。

私たちはそんな時代に向けてどうすればいいのでしょうか。

社会保障制度は私たちの生活を支える重要な基盤ですし、企業も雇用を守る努力を続けるでしょう。

しかし、それだけでは十分ではありません。

これからの時代に必要なのは、

「社会がどう変化しても、自分の人生を自分で選択できる状態をつくること」

です。

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そのために、二つの柱を提案します。

一つ目が、

「資産形成」

です。

そして二つ目が、

「キャリア形成」

です。

どちらも一朝一夕で叶えられるものではありません。

しかし、14年あれば可能です。

2040年に向けては、この二つを組み合わせながら準備を進めることが重要になるでしょう。

★第一の柱は「資産形成」

まず、第一の柱は「資産形成」。

「お金」の問題です。

2040年に向けて、私たちが準備すべきは、

「社会がどうなろうと、生き残れるだけの資産」

です。

「会社の給料や年金に頼らなくても、ある程度生活を維持できる状態」

をつくることです。

例えば、給与収入が月30万円ある。

それ以外に、株式や不動産の積み上げが5万円。

副業収入2万円。

など、収入源を増やしておくことです。

そしてその収入を再投資しておきます。

「収入源が複数ある」というだけで、人生の安定度は大きく変わります。

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その複数の収入を基に、2040年に向けた資産形成を進めておくのです。

つまり、これからの資産形成で重要なのは、

「いくら持っているか」だけではなく、「どれだけ収入源を分散できているか」

という視点なのです。

★「貯める」だけではなく「育てる」

複数の収入源を得たからと言って、それをすべて消費に回していては「準備」にはなりません。

当たり前のことですが、収入より支出が多ければ、資産は増えません。

したがって、家計を管理し、無駄な支出を減らしていくことも、意識として必要です。

では、「お金を貯めること」なのかというと、それだけではだめです。

「銀行にお金を預けてあるのでリスクはない」

そう考える方は少なくなったとは思います。

しかし、「資産は貯金だけで、投資はしていない」という人の割合は、全体のおよそ半数(約50%〜53%)にのぼるのです。

新NISAの普及などで投資を始める人は増えているものの、依然として「現金キープ層」の割合が高いのです。

なので、改めて「お金を貯める」だけではリスクになることの理由を述べておきます。

まず、お金の価値は変化します。

物価が上がると、同じ金額であっても買えるモノの量が減り、お金の価値が下がるのです。

これを「インフレリスク」といいます。

また、本来投資によって得られるはずの利益を逃してしまうという意味で、「機会損失リスク」とも言っています。

さらに、株価が上昇する中、自分だけが現金維持を続け、気が付くと相対的に貧しくなっている。

これを「持たざるリスク」などと表現されています。

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ですので、

「貯める」

ではなく、

「育てる」

「お金に働いてもらう」

という発想が必要なのです。

もちろん、投資にもリスクがあります。

元本の保証はありません。

だからこそ、長期・分散・積立など、基本的な考え方を理解したうえで、自分に合った資産形成を行う必要があります。

★第二の柱は「キャリア形成」

そして、もう一つの柱が「キャリア形成」です。

心理学者アドラーは、人生には

「仕事のタスク」

「交友のタスク」

「愛のタスク」

という3つの課題があるとしています。

そして、その中でも「仕事」を他者と協力して社会に貢献するための最重要のタスクであると位置づけました。

また、日本語の「IKIGAI(生きがい)」は、世界でも注目されていて、「働く意味=生きがい」とされています。

ですので、私は、2040年に向けた人生戦略を考えるうえで、

「働いて収入を生み出す力」

はかなり重要な視点だと思っています。

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いろんな働き方があっていいと思います。

しかし、いくら働きたいと言っても、必要な知識やスキルがなければそれはかないません。

そこで重要になるのが、

「2040年にも必要とされる人になる」

という発想です。

★2040年でも「必要とされる人」とは

では、「必要とされる人」とはどのような人なのでしょうか。

そもそも2040年には、AIが仕事の一部を代替するかもしれません。

ロボットが担う作業も増えるでしょう。

デジタル化によって、ある仕事はなくなる可能性もあります。

例えば、

一般事務、経理・会計・監査の基本業務、

カスタマーサポートやコールセンターオペレーター、

スーパー・コンビニのレジ係、

ホテルのフロントスタッフ、

工場のライン作業員、プログラマーなどなど、、、。

かなり多くの仕事がなくなっていくでしょう。

「もう人間はいらなくなるなら未来はないね」

なんて絶望的になってしまいます。

しかし、悲観的になる必要はありません。

なぜなら、これらの仕事が、完全になくなるのではないからです。

人間に求められる役割が変わるのです。

例えば、薬剤師。

「調剤・薬の袋詰め」はロボットが代行するようになるでしょう。

人間は「患者への丁寧なカウンセリングや在宅医療のケア」に特化します。

または、警備員。

監視の役割は、カメラとAIに代わります。

人間は、「現場への駆けつけ」や「対応の判断」などを行います。

つまり、人間はAIやロボット、デジタルを補完する仕事を担うのです。

一方で、新しい仕事も生まれるでしょう。

「人間の感情・倫理・五感・意思決定」に深く関わる仕事。

または、テクノロジーの進化が生む未知の課題を解決する仕事です。

例えば、倫理・AIガバナンス領域。

AIが作った文書や映像、音声と、人間が作った本物のコンテンツを見分ける仕事。

あと、ロボットメカニックも広く必要とされる分野になるでしょう。

介護や物流現場で動く複雑なロボットが、予期せぬ動きをしたり故障したりした際に、現場で修理・調整を行う技術者です。

これらはほんの一例です。

いかがでしょうか。

2040年でも仕事がなくなるということはありません。

ただし、今ある仕事がそのままではなく、人間がやるべき役割は変化していきます。

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ですので、「2040年でも必要な人」になるためには、人間として自分ができる役割とは何かを考え、「成長し続ける」ことです。

そこで重要になってくるのが「リスキリング」です。

次回はその「リスキリング」についてお話します。

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