★50代、60代における資産形成の「強み」
前回は、2040年問題に向けた、50代、60代のキャリア形成の「強み」「弱み」についてお話しました。
今回は、資産形成における50代、60代の「強み」「弱み」について掘り下げていきたいと思います。
まず、強みです。
あなたがまだ50代なら、30代、40代のころと比較すると収入が比較的高くなっていることでしょう。
60代なら、住宅ローン、教育費など、大きな支出が終わっているころかもしれません。
さらに、もし仮に、30代、40代から資産形成を続けてきた人なら、すでに一定の資産を持っているかもしれません。
60代なら、これに「退職金」が加わります。
そうなると、かなり余裕のある資産状況になっているはずです。
資産的な余裕があることは、50代、60代の資産形成においては、かなりの強みとなることでしょう。
★50代、60代における資産形成の「弱み」
では、50代、60代の資産形成に係る弱みはどのようなところでしょうか。
まず、資産形成において、その運用期間がもうほとんどありません。
ないというのは語弊がありますが、2040年問題に向けた準備期間の運用としてはかなり短い。
運用しているうちに、50代なら65歳から70代になっています。
60代なら75歳から80代になっています。
これでは、何のための準備をしているのかわかりません。
だからといって、短期間で
「一発逆転を狙う投資」
なんてことをしていたら、確実に一瞬ですべてを失ってしまいます。
30代、40代から運用してきた資産や退職金がすべて消えてしまうのです。
まとまったお金を手にすると、
「これを元手にすれば、一気に増やせるのではないか」
と考えてしまう方も多いのです。
まとまった資産があること。
それによって
「魔が差してしまう」。
これが、50代、60代における最大の弱み、またはリスクといえるでしょう。
では、このような50代、60代の強みを活かし、弱みを克服するためにはどうしたらよいのでしょうか。
いくつかルールを示しておきます。
50代、60代の資産形成のルールは以下の通りです。
ルール1 「貯める」から「計画的に使う」
ルール2 「増やす」より「守る」
ルール3 「資産」を守りながら「働く」
★ルール1 「貯める」から「計画的に使う」~資産を計画的に取り崩し、人生を豊かにする~
50代・60代は、資産を
「貯め続ける」
だけでは意味がありません。
むしろ重要なのは、
「計画的に使う」
ことです。
50代から60代以降は、セカンドキャリアへの挑戦が待っています。
同時に、旅行、趣味、学び、家族との時間など、人生後半の生活を豊かにするための出費も大切です。
そういったことに資金を投入していくのです。
一方で、資産が減っていくのは不安でもあります。
例えば、65歳から毎月5万円を資産から取り崩すなら、年間60万円。
20年間で、1,200万円が消えていきます。
貯金通帳の金額が減っていくのを見るたびに、ため息が出ることでしょう。
ため息をつきながら、人生の後半を生きたくはありませんよね。
そうならないために、ルール②と③があります。
★ルール2 「増やす」より「守る」~これまで築いた資産を大きく減らしてはいけない~
では、貯金通帳を見ながらため息をつかないためにやるべきこととはどのようなことでしょうか。
まずは、大切な資産を失わないこと。
一攫千金的な投資などには、絶対に手を出さないこと。
とはいえ、ただ貯金しているだけではだめです。
資産を減らさないための運用は必要です。
これまで築いてきた資産を守りつつ、そのお金に働いてもらうのです。
では、50代・60代に必要な資産運用とはどのような運用なのでしょうか。
そのためには、まず、元本が保証されている定期貯金、債券、社債などを組み合わせて運用することです。
もちろん、大きなリターンはありません。
しかし、確実に配当や利息がもらえます。
しかも、元本が保証されているのです。
資産は減りません。
結果的にインフレにも対応できます。
通帳を見て、減っていく資産を見ながらため息をつくことはなくなります。
「勝つこと」より「負けないこと」。
このことを意識してください。
そして、資産に働いてもらいながら、そこから得られる配当で生活費、セカンドキャリアの運営に充てていくのです。
では、具体的にどう配分していけばいいのか。
そのことについては、拙著がお役に立ちます。
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ぜひ参考にしてください。
★ルール3 「資産」を守りながら働く~セカンドキャリアの充実~
2040年を考えるなら、50代・60代にとって重要なのは、金融資産だけではありません。
「稼ぐ力」
も資産です。
例えば、月5万円でも10万円でも、65歳以降に収入があれば、資産の取り崩しを大きく抑えることができます。
しかし、この世代は、もうお金のためだけに働くことはしたくありませんよね。
そのために、30代、40代、50代から、少しずつセカンドキャリアへの準備をすすめていくのです。
つまり、50代、60代は、
「お金を働かせる」
だけでなく、
「好きな仕事で収入も得ていく」
のです。
これが2040年に向けた50代・60代の資産形成の形だと思います。
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