★高額の退職金をもらうとどんな気持ちになるのか

2026年現在における退職金の平均額ですが、大企業、公務員で平均2000万円前後、中小企業でも1000万円前後となっています。

※『退職金・年金に関する実態調査』、『退職金、年金及び定年制事情調査』、『国家公務員退職手当支給状況』、『地方公務員給与実態調査』より算出

おそらく、これだけの大金を手にする機会は滅多にないでしょう。

なので、多くの方は、振り込まれた銀行の通帳の金額を見て、戸惑うと同時に、ちょっとした高揚感に包まれることでしょう。

私もそうでした。

退職金は長年の労働に対する最大の報酬です。

ですので、高揚感をもたらすと同時に、自分にご褒美をあげたくなってしまうのです。

しかし、この「まとまった大金」がもたらす高揚感が、判断を誤らせる最大の要因となります。

退職金は、老後生活の生命線です。

現役時代を乗り越えて、高額の退職金を得られるまでになりました。

多くの方は、この時点で人生のゴールにたどり着いたような達成感に浸ってしまいます。

しかしながら、60歳、65歳といった退職年齢は、人生100年時代において、未だ人生の中間地点を超えた位の年齢でしかありません。

せっかく達成感に満たされた退職者の皆さんに水を差すようで申し訳ありませんが、この先の人生も長く、まだまだ超えなければならない山がいくつもあります。

退職金は、そのいくつもの山を超えるための軍資金とも言えるのです。

ですので、この退職金を減らしてはいけません。

むしろ、この軍資金を使って増やしていくことを考えなければならないのです。

ところが、多くの方は、今まで見たことのないような大金を目の前にしてしまうと、気が大きくなってしまいます。

そして、退職金を減らしてしまうような支出に使ってしまうのです。

申し訳ありませんが、支出を抑えることができない限り、退職金はあっという間に底をついてしまいます。

使うのは簡単です。

どんどんなくなっていきます。

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しかし、維持したり、それを増やしていくと言う事は支出することの何倍もの労力が必要になってきます。

ですので、高揚感に任せた支出を防ぐことが、退職金をもらった後にまずはやるべきことです。

ということで、以下に退職金を使ってやってはいけない支出事例を挙げてみます。

★住宅ローンの一括返済でキャッシュを減らしてはいけない

まずやってはいけないのが「住宅ローンの一括返済」です。

「せっかくまとまったお金が入ったんだから、住宅ローンをパッと全部返してスッキリしたい!」

そう考える気持ち、よくわかります。

その方が合理的にも思えます。

しかし、それはあまりおすすめできません。

まず、住宅ローンを一括で返すと現金が減ってしまいます。

ローンの残額にもよりますが、時には数千万単位のお金が一瞬で消えるのです。

定年退職した後の人生、セカンドライフは、みなさんが思っている以上にお金がかかります。

急に病気になって入院することになった。

老朽化した家を修理しなければならなくなった。

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子どもや孫の結婚、自立の援助が必要になった。

こんなとき、手元に現金がないと対応できません。

「借金はゼロだけど、手元の貯金もゼロ」という状態は、すごく危険です。

いざというときには、やっぱりキャッシュが強いのです。

★住宅ローン金利と運用金利の比較

住宅ローンを一括で返さない方がよい理由がほかにもあります。

住宅ローンは、「超・低金利」のローンです。

特に、日本の住宅ローン金利は、世界的に見てもものすごく低いことで有名です。

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中には、年「1%未満」という信じられないくらい低い金利でローン返済をしている方もいます。

もちろんキャッシュが潤沢にあるという方は、ローン一括返済も選択肢としてありです。

しかし、今後の生活を考えて、退職金を運用したいという方はローンの一括返済について熟慮が必要です。

まず、退職金を使ってローンを一括で返すのと、運用に回して運用益を得ることを比較してみてください。

例えば、

ローンの金利が約 0.5% 〜 1.0%で、

退職金を運用して得られる利益が約 2.0% 〜 3.0%だとします。

どちらがトクなのかは言うまでもないですよね。

わざわざ金利の低いローンを急いで返すより、退職金を運用して増やしながらローンを返していった方がいいのです。

★「団信」は最強の保険

あと、住宅ローンの「団信」は最強の保険です。

住宅ローンを借りるとき、「団体信用生命保険(通称:団信・だんしん)」という保険に入ります。

仮に、旦那さんの名義でローン返済をしていて亡くなったとします。

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悲しく、残念な話です。

しかし、住宅ローンの団信に入っている場合、残りの住宅ローンは保険会社が支払ってくれるのです。

旦那さんが亡くなられたことは悲劇ですが、少なくともローン返済はなくなることで、生活が厳しくなるというリスクは回避できます。

早くローンを返済してしまうと、その保険まで捨ててしまうことになります。

次回も引き続き、やってはいけない「退職金」の使い方についてお話します。

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