★人生100年時代と「年金」
若いみなさんにとって「年金」と聞くと、
「自分たちには関係ない遠い未来の話」
と感じるかもしれません。
私もそうでした。
平均寿命が50年くらいの江戸時代なら、それでもよかったでしょう。
しかし、今や人生100年時代です。
人生の長さに備えなくてはならない時代になっています。
マラソンに例えてみます。
今までは、人生10キロくらいのレースでした。
10キロ程度なら、無計画でもがむしゃらに走れば、何とかゴールできそうです。

しかし、これが42キロのフルマラソンになったとします。
42キロだと、無計画にがむしゃらに走って完走するのは無理です。
おそらく、途中で脱落します。
ペース配分はもちろん、水分、栄養の補給のタイミングを考えながら走らなくてはゴールできません。
もちろん、普段から練習しておかなければ命にも関わってきます。
人生100年時代も同じです。
100年という長期ランになると、前もって考えておくべきことが多くなるのです。
まず、60歳以降のセカンドキャリアについて考えておくことが必要になってきます。
なぜなら人生100年時代において、60歳以降も働き続けることを想定しておかなければならないからです。
資産形成を進めておくことは当然です。
学び続けスキルを向上させておくことや、健康を維持するための自己投資も欠かせません。
年金についてもそうです。
年金は言わば「将来の自分へ送る仕送り」のようなものだからです。
ですので、若いうちからその仕組みを知っておくことは、人生100年時代の備えになるのです。
ということで、今回は、共働きで働く夫婦をモデルに、もらえる年金額の目安や、受給を遅らせる「裏技」について解説します。
★65歳から年金をもらう場合の「目安」はどれくらい?
まず、今の現役世代の夫婦が65歳から年金を受け取り始めるケースを考えてみましょう。
夫婦共に会社員、または公務員で40年間働いたと仮定します。
日本の年金は「2階建て」の構造になっています。
1階が基礎年金(国民年金)です。
20歳から60歳までの40年間、保険料をしっかり納めれば全員がもらえる部分です。
2025年度の基準では、満額で年間約83万円。
月額に換算すると約7万円です。
たったの7万円。
しかも、40年間払い続けて、、。
おそらく生活に窮します。
国民年金だけだと、人生100年時代を生き抜いていくことは難しそうです。
しかし、会社員、公務員にはもう一つ年金が存在します。
2階部分の厚生年金です。
基礎年金に上乗せする部分です。
しかも、半分は会社が払ってくれるのです。
この部分の受給額については、「働いていた期間」や「現役時代の給料」によって決まるため個人差があります。
ですので、あくまで標準、平均的な額になりますが、基礎年金を含めた世帯での年金受給額は、
年間360万円くらい。
月額約30万円が一つの目安となります。
これなら、何とか暮らしていけるレベルになります。
これはあくまで、夫婦二人とも厚生年金を受け取る「ダブル加入」の話です。
このことを考えても、人生100年時代においては、できればパートナーがいた方がいい。

そして、できれば共働きがいいということになります。
あくまで個人的な意見ですが。
★受給を70歳まで遅らせるとどうなる?
とはいえ夫婦で「月30万円」。
余裕があるというには程遠く、心もとない額です。
ですので、もう少し年金をアップさせたい。
そう考えるはずです。
そこで「戦略」です。
年金は必ずしも65歳から受け取らなければならないわけではありません。
受給開始を遅らせる「繰り下げ受給」ができます。

もし夫婦揃って受給を70歳まで5年間遅らせた場合、受給額はどう変わるのでしょうか。
受給を1ヶ月遅らせるごとに、受給額は0.7%ずつ増える仕組みになっています。
65歳から70歳まで、5年間(60ヶ月)受給を遅らせた場合、
60ヶ月 × 0.7% =42%
42%の増額率となります。
これを先ほどの360万円のモデルケースに当てはめてみます。
360万円 × 1.42=511万円
なんと、受給を5年遅らせ70歳受給開始とするだけで、年間でもらえる金額が約151万円も増えるのです。
月額にすると30万から、40万円にアップします。
月10万円のアップ。
大きくないですか。
現役時代の給料と同額とまではいかないまでも、それに近い水準で生活できる可能性が出てくるのです。
★チャレンジとリスク管理
とはいえ、65歳から70歳までは無給です。
その間、働いて凌ぐ必要があります。
ですので、
「もう働きたくない」
「早死にしたら意味がない」
「どうせなら早めに受給して使ったほうがいい」
といったことをおっしゃる方がいます。
もちろん人それぞれの人生観がありますから、それを否定はしません。
しかし、人生というサバイバルゲームを、できるだけ楽しみながらゴールしたいものです。
そのためには、「リスク管理」が戦略上欠かせないのです。
石油王として巨大な富を手に入れた実業家ジャン・ポール・ゲティはこう言っています。
「私はギャンブルはしない。ただ、計算されたリスクを取るだけだ。」

私からすると、
「早死にしたら損だから、早めに年金をもらう」
ということはギャンブルに近いと思っています。
長生きしてしまうことへのリスクに対応できていません。
どうせリスクをとるなら、セカンドキャリアを充実させるための「攻め」に使いたいものです。
例えば、新たな職に就く、起業する、世界一周といったことです。
アメリカの作家、ジョン・オーガスタス・シェッドが言っています。
「船は港に停まっていれば安全だが、それは船が作られた目的ではない。」
リスクを恐れるあまり、何もしないことは人生というゲームに参加しないということでもあります。
若い人たちは、リスク管理をしながら、チャレンジを繰り返し、人生100年時代を楽しんでもらえたらと思います。
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